無農薬栽培(特別栽培)と有機栽培・オーガニック栽培の違い
農水省の特別栽培農産物に係る表示ガイドラインで次のように示されています。
改正平成15年5月26日15総合第950号
第1 適用の範囲 農産物 (野菜及び果実(加工したものを除く)並びに穀類、豆類、茶 等で乾燥調整したもの)で不特定多数の消費者に販売されるものに適用する。 とされています。
栽培方法 農産物を生産するときに使用される農薬の使用回数がその地域の同時期に慣行的に行われている使用回数の5割以下であること。
化学肥料の窒素成分量が栽培地が属する地域の5割以下であること。
これが大変ややこしい、、。
その地域に同時期に慣行的に行われている使用回数って 、、、。
殺虫剤と殺菌剤が混合されている農薬を散布したときの回数は、、、、?
化学肥料の窒素成分量って、、、。
実際に栽培している農家でも分かりにくいです、、、、。
特別栽培米とは特別栽培農産物をとう精(精米)したものとなっております。
石川県では慣行的に行われている農薬の使用回数は20回で化学肥料の窒素成分量は
10a当たり9Kgとされています。
従って農薬の使用回数は10回以下、化学肥料の使用窒素成分量は4.5kg以下で
特別栽培米となります。
因みに当農場の無農薬栽培米は有機栽培と同様の栽培で農薬、化学肥料は全く使用していない、不使用ですがJAS登録はしていません。これも特別栽培米とされます。
自然農法特別栽培米「自然の恵み」は肥料は有機質肥料100%使用で 殺菌、殺虫剤は全く使用しないで除草剤一度だけ使用の極めて安全な栽培方法で栽培しています。
農薬は約90%減です。 これも特別栽培米です。
自然農法特別栽培米「天の恵み」は肥料は有機質肥料100%使用で殺菌、殺虫剤は 種子消毒時に1度、田植え初期に除草剤一度だけ使用の安全な栽培方法です。
農薬は約70%減となります。 これも特別栽培米です。
「自然の恵み」は農薬90%減、「天の恵み」は70%減でその違いは種子消毒に「自然の恵み」はお湯を 「天の恵み」は化学薬品を使用しています。その違いです。
無農薬栽培(米)とは
無農薬栽培米は書いて字のごとく農薬を(無)使用しないで栽培をする栽培方法と解釈できます。
即ち、栽培期間中は農薬を使用しないで栽培されたお米といえますがそれぞれの農家さんが決めます。
農家さんとお客さんの信頼関係で成り立っています。
多くの農家さんは農薬はもちろん化学肥料も使用しないので無農薬栽培米としています。が、農家さんによっては除草剤を一度使用していても無農薬米としている場合、有機肥料を使用していても農林水産省では有機栽培では認められない有機肥料(製造段階で化学薬品を使用している)である場合もあります。
最も安全な方法で栽培されたおコメで あると思っています。
しかし、スーパーなどで最近は無農薬栽培米と表示したお米を見たことはありますか。ないと思います。
無農薬米は書いて字のごとく肥料については触れていないので化学肥料を使って栽培して無農薬米と表示しても間違いではありません。
又、栽培期間中農薬を使用しない栽培とは、
米を栽培する前作に麦や大豆、野菜を栽培するときに農薬、化学肥料を使用していても、無農薬栽培米となります。
昨年、農薬や化学肥料を使って栽培していたが今年は農薬は使用しなかった場合でも無農薬と表現できます。
以前には無農薬、無化学肥料栽培という表現がありました。
そのことから肥料については化学肥料やその他肥料は使っていても農薬は使用しなかった場合も無農薬と表現する場合もあります。
有機栽培米のように認証制度はない。 (有機認証制度はClick)
表示については農林水産省のガイドラインで農薬不使用と表示するよう定められているが 罰則は設けられていない。
平成15年から有機栽培米と無農薬栽培米とどちらが安全なのかの判断がつき難い とのことから無農薬栽培米は特別栽培米に表示が一本化され”農薬不使用””化学肥料不使用”などと表示することになりました。
このことから大きなスーパーやデパートなどでは無農薬栽培などの表示は見ることはなくなりました。
無農薬栽培米、無農薬野菜、無農薬米などの表示は特別栽培米に一本化されましたが ネットなどでは無農薬○○の表示は今でも多く使われています。
それは無農薬栽培と表示しても罰則がないのと一般消費者に特別栽培米の意味が十分知れ渡っていないためです。
「有機米」と「無農薬米」とどちらが安全かを知らない消費者が余りに多いのが現状で「無農薬米」で検索する人が有機米と検索する人より圧倒的に多いためこの表現を使用していると思われます。
当農場で無農薬栽培米と表示しているおコメは有機栽培と同様に栽培したお米ですが 認証団体に有機認証の申請をしないで栽培したお米や今年初めて有機栽培に取り組んだお米、 有機栽培田で栽培したがお隣の田んぼが慣行栽培で農薬を散布している場合、一定距離を緩衝地と する場合の緩衝地のお米などを無農薬栽培米と表示して販売しています。
無農薬の表示は自己申告ですので生産者との信頼関係が重要です。
農家(生産者)とお会いして栽培方法をしっかり確認してから購入しましょう。
もっと詳しくはclick
以上は農林水産省JAS表示による栽培方法です。
無農薬栽培については次のページ
以上は農林水産省JAS表示による栽培方法です。
もっと詳しくはclick(社)日本農林規格協会
●無農薬、減化学肥料栽培とは・・・・・・・
農薬は一切使用しないで化学肥料を通常の栽培より半分以下に減らして栽培する栽培方法。
有機栽培のように認証制度はない
表示については農林水産省のガイドラインで定められている。
罰則は設けられていない。
無農薬、減化学肥料栽培と表示するより無農薬栽培と表示した方が受けが良いのでざわざ無農薬、減化学肥料栽培と表示することはほとんどない。
特別栽培に表示が一本化されました。